あらすじ
古から脈々と受け継がれてきた剣術、『青燕』流。
その一門からは数多くの剣豪が輩出されてきた。
ここは山奥の『青燕』流一門の里。当主と門弟十数名、その家族らが暮らす。
鉄道が敷設され、電話が普及しはじめたこの時代でも、剣士たちの鍛錬は続けられている。
ある朝のこと。
現当主、燕ろく兵衛(つばめ・ろくべえ)の亡骸が発見された。
現場に駆けつけた一門の剣士たちは騒然とする。
いったい、ろく兵衛の身に何が起こったのか。
そして、当主を失った『青燕』の行く末はどうなるのだろうか。